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「タックルへの想い」昭和32年卒佐土原先輩より

2015/07/19

佐土原 康平さん(昭和32年卒 ウィング)より、「タックルへの想い」というタイトルでご寄稿いただきましたのでご紹介いたします! 
 
 「タックル」とはどういうものか、個人個人が色々な意見を持っていると思いますが、私の時代に私が考えていた「タックル」について、参考までに考えを書いてみます。
今の時代と60年近いギャップがありますので、今の時代には通用しないよ、と言われてしまうかも知れませんが、それはそれで結構です。何か少しでも納得するものがあれば、考え方を参考にするのも無駄では無いかなと思います。
 
 私の考えは、タックルはディフェンスだとは思わず相手を獲物と思い一発でつぶしてボールを即確保して味方のアタックにつなげる、最大のチャンスメーカーなのだと思っていました。アタックのスタートがタックルだと考えると、どうやって相手をつぶすかが楽しくなってきます。タックルは最初の頃はすごく恐かったのは確かです。しかし、一発で倒すにはどうしたら良いか、色々考え、間に合わなければフライングしてでも一発で倒すのが楽しみになった時に、タックルが苦痛では無く楽しみに変わってきました。タックルをやると決めると体が引き締まり案外ケガもしないものです(スリ傷、打撲は年中でしたが)。相手がタックルを嫌がってきたら、しめたものです。絶対につぶせます。

 タックルは誰にも負けないという自信が持てたら、あとは体幹を鍛えます。(スクワットは道具が無くとも自分がやる気になれば何処でも何時でもできます。一人で出来る事ですから時間がある時に自分なりの形を作りやってみるのも、一つの方法かもしれません)怪我を防ぐのにも必要な事だと思います。
 
 タックルの基本は皆さん良くご存じだとは思いますが、真正面から相手にぶつかっては駄目です。追う時は必ず右か左か瞬間的に判断して、ズラしてタックルをしかける事です。真っ直ぐ追うとスワーブを自由に切られて捕まえにくくなります。右か左か決めたら、いざとなったらフライングタックルで相手の足首をはらう腹づもりを持てば余裕を持ってタックルに入れます。タックルしたら終わりではありません。 そこから絶対にボールを自分で確保する。その後は味方の仲間が助っ人に入ってくれます。
 
 私の現役時代はあまりラグビーを見たり研究する事はしませんでした。ただ頑張る事だけでしたが、息子が高校ラグビーで花園で全国優勝しましたが、三年間明大グランドにチョコチョコ見学に行き又毎年菅平の合宿を見に行きました。その後早大に入試で入り東伏見のグランドへ、又菅平の合宿へと四年間通いました。そして私は見る事がどんなに大事な事かを実感しました。練習するだけでは無く、上手な人の動きを見、どうしたらそういうプレーが出来るのか、見て、考えて実行する事がいかに大切か、ラグビーを卒業して初めて知った次第です。
 
 タックルの第一歩が如何に重要か、自分が現役時代に一応理解できましたが、タックルだけでなくラグビーは自分の人生に色々な事を教えてくれる素晴らしいものだと認識し、何をやるにも素早く前へ足を踏み出す事を心掛けてきました。足を前に出さずにいくら考えてもことは進まないのだと思うと気が楽になります。
 
 ダラダラ書きましたが、ラグビー馬鹿になれとは言いません。自分の人生の中で必ずラグビーの精神がプラスに生きてくると80年間生きてきた私は確信を持っております。

 私はラグビーは下手でしたが、皆に迷惑を掛けない為にタックルに自分をかけてプレーしてきました。

 タックルは可愛いものです。タックル万歳。          

以上
<2015.6.2記>
 

最新試合結果

日付 2023/11/12
Kick off
試合会場
レフリー
タッチジャッジ

JSKS くるみクラブ
  27 17 - 7 31  
10 24

>試合情報詳細

T G PG DG   T G PG DG
2 2 1 1
1 1 3 3
3 3 0 0 4 4 0 0

T:トライ G:ゴール PG:ペナルティゴール DG:ドロップゴール

日付 2023/11/12
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レフリー
タッチジャッジ

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