「今年度の総括と新年度の抱負」山崎理事長より
2014/12/15
「今年度の総括と新年度の抱負」
先ずは今シーズン、JSKSクラブの“今”を駆け抜けた学生諸君、君たちの健闘をねぎらいたいと思います。結果は1部残留をかけた入れ替え戦に敗れ、来年は2部の舞台で戦います。新メンバーはこの悔しい思いを胸に、来年の雪辱を期して下さい。このようにしてJSKSの85年の歴史は積み重ねられていくのです。
この一年、ここに至る道のりは長くもあり、振り返ってみればあっという間の出来事であったと感じているかもしれません。君たちはこの体験をこれからの自分の貴重な財産としてください。皆さんと共にJSKSクラブのこの一年を振り返ってみたいと思います。
山本主将のもと、一年の目標を設定し、それに向けたチームづくりをスタートしたのは春まだ浅き3月のことでした。
新入部員獲得のリクルート活動も君たち自らが主体となり取り組みました。これまでの流れはそう簡単には変えられませんが、着実に新しい第一歩を踏み出しました。
ただ獲得できた新入部員の絶対数は少なく、その後のシーズンをとおして少ない部員数に苦しむこととなりました。
夏合宿、秋の公式戦と厳しいゲームが続き怪我人が続出し、チーム編成にも苦労する試合の連続でしたが、4年生から1年生まで全員のまとまりで何とか凌ぎきってシーズンを終えました。
ゲームに出場した選手は勿論のこと、怪我人、控え選手、マネージャーそれぞれがチームの勝利に向かっての役割を果たそうと頑張っている姿を見て頼もしく思いました。
ただ、チームとしての規律、行動にはまだまだ改めるべき点が見受けられました。
全ての基本は強い心の涵養です。強い心を培えればチームは更に成長すると信じます。
今年のゲームで一番印象に残った試合は11/2の「くるみ」との戦いでした。
試合は後半20分まで、くるみペースで着々と点差を広げられ15-27と苦しい展開となりましたが、最後の20分、JSはFWが一つにまとまりスクラムを押し、モールを切り裂いて前進した選手にフォロワーが続くというリズムを取り戻し、BKも堅いディフェンスで守りきり3ゴールを連取し36-27で勝利を勝ち取りました。
この試合は2部陥落のおそれがかかった試合で、卒業したばかりの若手OBも応援に駆けつけてくれて、まさに学生・OBが一つになって勝ち取った勝利を実感しました。
このように学生達が勝利を目指し、OB達がこれを一緒に応援するという場に居合わせたのは今年の素晴らしい思い出です。
最後の入れ替え戦で敗れこそしましたが、この勝利体験は今後に活かして欲しいものです。
一方、JSKSクラブのもう一つの活動の柱であるクラブ活動の活性化については、従来から行ってきたJS祭や、昨年からの新たな試みである講演会などを企画実施しましたが、まだ期待するような大きな広がりの輪にはなっていません。上は大先輩諸兄から、卒業したばかりのフレッシュマンさらには学生にいたるまで、それぞれ横にはしっかり繋がっている輪を少しずつでも縦にもつなげてチェーン化出来れば、JSメンバーが一つになり、さらには家族の皆さまを通じてJSKSクラブライフが広がることが期待できます。その鍵となる学年幹事会の機能を取り戻すこと、また全会員との連絡・コミュニケーションが取れる仕組みを作ることも課題です。これらの課題を解決するために、じっくりと取り組んでいきたいと考えています。
学生とOBが クラブメンバーとして“共感”を持つためには、二つのアプローチがあると思います。その一つは、「JSKSクラブの認識」を共有することです。JSのアイデンティティであるJS精神・文化をいかに学生達に語り繋げていくのかということです。JSの設立間もない時期のクラブ部誌や戦後の復興期に再刊された部誌など多くの貴重な資料があります。口伝の伝承もよし、また資料をひも解くのもよし、これら有形・無形のJS精神、文化を伝える方法を考えたいと思います。もう一つは、今の学生達の置かれている生活環境、就学環境を知り、OBとして学生に適切なサポートを行うことです。そのためにもグランドに足を運びグランドで学生達を見知っていただきたいと思います。また学生達が行うOB回りをはじめ学生とOBの接点を増やしていきたいと考えます。OBの皆様の協力をお願いいたします。
最後にもう一度言います。JSKSクラブは単にラグビーが強いクラブチームというだけでなく、人間として立派な人材を輩出し社会に貢献しているという誇りを持てるクラブでありたい、と思います。言うまでもなくその原動力は強いチームであることが核です。ではなぜ故に強いチームを目指すのか。
強くなければ勝利の感激は味わえない、勝つことによって更に上を目指す勇気が湧いてくる、強いチームこそチームの団結は強固なものになる、その努力の中で友を得、人間形成ができる、だから強いチームを目指して欲しいのです。
そして強くなるための工夫、努力をしてほしい。自分に対する誇り、決めた目標に対する責任感、クラブに対する共感をキーワードに強いJSを作ろうではありませんか。
君たちは今年の「くるみ」との試合の勝利で、今までとは次元の異なる高揚感を感じたはずです。
この高揚を持続発展させれば、更に広い世界が開けるはずです。ゲームを通して、その兆しを感じたはずです。その体験の積み重ねが貴重な財産になります。この高揚感は勝てるチーム、強いチームにならなければ体感できないことです。JSKSクラブはラグビーを愛する学生達に、ラグビーを通して多くのことを感じ取り、学んで欲しい、そのための器になりたいと考えます。一人でも多くの学生がJSKSで学び、ラグビーをエンジョイし立派な人間として社会に巣立って行くことを強く念じています。
来年は新たな4年生を中心にシーズン目標をさだめ、それを達成するための手段方法を学生が主体的に決め、OBもそれをサポーする体制を整えていきたいと考えています。
今年、皆様から色々な形でいただいたサポートに感謝するとともに、来年に向けて更なるご理解とご協力をお願いして、今シーズンの総括とします。ありがとうございました。
慶應義塾大学J.S.K.S.クラブ理事長 山崎承一
先ずは今シーズン、JSKSクラブの“今”を駆け抜けた学生諸君、君たちの健闘をねぎらいたいと思います。結果は1部残留をかけた入れ替え戦に敗れ、来年は2部の舞台で戦います。新メンバーはこの悔しい思いを胸に、来年の雪辱を期して下さい。このようにしてJSKSの85年の歴史は積み重ねられていくのです。
この一年、ここに至る道のりは長くもあり、振り返ってみればあっという間の出来事であったと感じているかもしれません。君たちはこの体験をこれからの自分の貴重な財産としてください。皆さんと共にJSKSクラブのこの一年を振り返ってみたいと思います。
山本主将のもと、一年の目標を設定し、それに向けたチームづくりをスタートしたのは春まだ浅き3月のことでした。
新入部員獲得のリクルート活動も君たち自らが主体となり取り組みました。これまでの流れはそう簡単には変えられませんが、着実に新しい第一歩を踏み出しました。
ただ獲得できた新入部員の絶対数は少なく、その後のシーズンをとおして少ない部員数に苦しむこととなりました。
夏合宿、秋の公式戦と厳しいゲームが続き怪我人が続出し、チーム編成にも苦労する試合の連続でしたが、4年生から1年生まで全員のまとまりで何とか凌ぎきってシーズンを終えました。
ゲームに出場した選手は勿論のこと、怪我人、控え選手、マネージャーそれぞれがチームの勝利に向かっての役割を果たそうと頑張っている姿を見て頼もしく思いました。
ただ、チームとしての規律、行動にはまだまだ改めるべき点が見受けられました。
全ての基本は強い心の涵養です。強い心を培えればチームは更に成長すると信じます。
今年のゲームで一番印象に残った試合は11/2の「くるみ」との戦いでした。
試合は後半20分まで、くるみペースで着々と点差を広げられ15-27と苦しい展開となりましたが、最後の20分、JSはFWが一つにまとまりスクラムを押し、モールを切り裂いて前進した選手にフォロワーが続くというリズムを取り戻し、BKも堅いディフェンスで守りきり3ゴールを連取し36-27で勝利を勝ち取りました。
この試合は2部陥落のおそれがかかった試合で、卒業したばかりの若手OBも応援に駆けつけてくれて、まさに学生・OBが一つになって勝ち取った勝利を実感しました。
このように学生達が勝利を目指し、OB達がこれを一緒に応援するという場に居合わせたのは今年の素晴らしい思い出です。
最後の入れ替え戦で敗れこそしましたが、この勝利体験は今後に活かして欲しいものです。
一方、JSKSクラブのもう一つの活動の柱であるクラブ活動の活性化については、従来から行ってきたJS祭や、昨年からの新たな試みである講演会などを企画実施しましたが、まだ期待するような大きな広がりの輪にはなっていません。上は大先輩諸兄から、卒業したばかりのフレッシュマンさらには学生にいたるまで、それぞれ横にはしっかり繋がっている輪を少しずつでも縦にもつなげてチェーン化出来れば、JSメンバーが一つになり、さらには家族の皆さまを通じてJSKSクラブライフが広がることが期待できます。その鍵となる学年幹事会の機能を取り戻すこと、また全会員との連絡・コミュニケーションが取れる仕組みを作ることも課題です。これらの課題を解決するために、じっくりと取り組んでいきたいと考えています。
学生とOBが クラブメンバーとして“共感”を持つためには、二つのアプローチがあると思います。その一つは、「JSKSクラブの認識」を共有することです。JSのアイデンティティであるJS精神・文化をいかに学生達に語り繋げていくのかということです。JSの設立間もない時期のクラブ部誌や戦後の復興期に再刊された部誌など多くの貴重な資料があります。口伝の伝承もよし、また資料をひも解くのもよし、これら有形・無形のJS精神、文化を伝える方法を考えたいと思います。もう一つは、今の学生達の置かれている生活環境、就学環境を知り、OBとして学生に適切なサポートを行うことです。そのためにもグランドに足を運びグランドで学生達を見知っていただきたいと思います。また学生達が行うOB回りをはじめ学生とOBの接点を増やしていきたいと考えます。OBの皆様の協力をお願いいたします。
最後にもう一度言います。JSKSクラブは単にラグビーが強いクラブチームというだけでなく、人間として立派な人材を輩出し社会に貢献しているという誇りを持てるクラブでありたい、と思います。言うまでもなくその原動力は強いチームであることが核です。ではなぜ故に強いチームを目指すのか。
強くなければ勝利の感激は味わえない、勝つことによって更に上を目指す勇気が湧いてくる、強いチームこそチームの団結は強固なものになる、その努力の中で友を得、人間形成ができる、だから強いチームを目指して欲しいのです。
そして強くなるための工夫、努力をしてほしい。自分に対する誇り、決めた目標に対する責任感、クラブに対する共感をキーワードに強いJSを作ろうではありませんか。
君たちは今年の「くるみ」との試合の勝利で、今までとは次元の異なる高揚感を感じたはずです。
この高揚を持続発展させれば、更に広い世界が開けるはずです。ゲームを通して、その兆しを感じたはずです。その体験の積み重ねが貴重な財産になります。この高揚感は勝てるチーム、強いチームにならなければ体感できないことです。JSKSクラブはラグビーを愛する学生達に、ラグビーを通して多くのことを感じ取り、学んで欲しい、そのための器になりたいと考えます。一人でも多くの学生がJSKSで学び、ラグビーをエンジョイし立派な人間として社会に巣立って行くことを強く念じています。
来年は新たな4年生を中心にシーズン目標をさだめ、それを達成するための手段方法を学生が主体的に決め、OBもそれをサポーする体制を整えていきたいと考えています。
今年、皆様から色々な形でいただいたサポートに感謝するとともに、来年に向けて更なるご理解とご協力をお願いして、今シーズンの総括とします。ありがとうございました。
慶應義塾大学J.S.K.S.クラブ理事長 山崎承一
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