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【JSKSの歴史】 初代部長・新館正國先生の「希望」(1940年・昭和15年)

2021/03/16

1929年設立の日本最古の学生ラグビーのクラブチームである慶應JSKSには、
過去の歴史的な文献も数多く残されています。

今回は、1929年の設立から10余年を経て1940年(昭和15年)に発行された「JSKS News」
(現在の会報にあたる)より初代部長の新館正國先生の「希望」を紹介します。
全編手書きでしたためられた冊子は、戦火を潜り抜け、80年以上経つ今もJSKSの
歴史の重みを語り掛けます。


表紙と「巻頭の辞」(表紙には昭和15年との記載。JSKSのエンブレムも今と変わらない。)


JSKSの初代部長である新館正國先生が1940年当時、JSKSのメンバーに宛てた「希望」。
(先生の直筆かどうかは不明)


以下は、「希望」の記載内容を転記したものです。

         「希望」
                          部長 新館正國先生

JSKS は強くなくてはならない!
(もう一度 否 何度でも繰返す)
JSKSは強くなくてはならない!!

JSKSの行く道は 唯だこのひと筋道。
他の道は迂路だ。 邪道だ。

強くなることに全身全霊を打ち込め!
それは断じて空虚な感情の爆発であってはならない。
強くなる。

どうして強くなるのだ!?
これを考へ、これを実践せよ!
自己の錬磨。團(団)結の完成。
ーー此處(ここ)にJSKSの生活の始めが在り、終りが在るのだ。

JSKSの人間は、強くなることに由って、
凡ゆる(あらゆる)悪徳から絶縁される。
強さは謙虚にして純眞(真)であるからだ。
JSKSの友情は、街頭の莨(たばこ)の煙と一緒に消えるものではない。
JSKSの人間は、強くなること、今は唯だ強くなることの苦楽に共に泣き、
共に笑ひ、大地に生涯の友情を一歩一歩力強く刻みつけて行くのだ。

JSKSの強いといふことは、
決して勝敗の名譽(誉)にのみ終はるものではない。
それは、JSKSの人間そのものの、
また彼等の友情の勝利なのだ!

JSKSは強くなくてはならない!
(もう一度、否、なん度でも繰返す)
JSKSは強くなくてはならない!!

(以上)


新館正國先生は、1900年(明治33年)出生。
1955年(昭和30年)に逝去されるまでJSKSの部長として関わられておりました。

先生がどのような気持ちで「希望」というタイトルを付けられたのかを想像すると、
時代を超えて、今を生きる私たちへのメッセージにも聞こえてきます。

(広報担当:加藤)
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最新試合結果

日付 2024/11/10
Kick off
試合会場 サンケイスポーツセンターラグビー場
レフリー
タッチジャッジ

JSKS くるみクラブ
  26 19 - 14 31  
7 17

>試合情報詳細

T G PG DG   T G PG DG
3 2 2 2
1 1 3 1
4 3 0 0 5 3 0 0

T:トライ G:ゴール PG:ペナルティゴール DG:ドロップゴール

日付 2024/11/10
Kick off
試合会場 サンケイスポーツセンターラグビー場
レフリー
タッチジャッジ

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